奈良と言えば世界遺産である春日大社や、大仏がある東大寺が人気です。でも奈良らしいイメージのものとして「神の遣いである鹿に会いたい」という思いもありますよね。
広い奈良公園の各所で鹿を見ることができますが、なかでも「浮雲園地」と呼ばれるスポットは東大寺からも春日野大社からも立ち寄りやすい中心ポイントとして人気の場所です。
近鉄奈良駅からは徒歩15分

まずは東大寺前の「大仏殿」交差点を目指します。近鉄奈良駅からは徒歩15分ほど。バスなら「大仏殿春日大社前」で降りるといてすぐです。

大仏殿交差点からすぐ広がるエリアが「浮雲園地」。
さっそく鹿がお出迎え

浮雲園地に一歩足を踏み入れるとたくさんの鹿がいます。浮雲園地に限っていえば人の数とそう変わらないかも!?

この愛くるしい表情がかわいくてたまりません!

木立からひょっこり振り返る様子もかわいいです。
手入れされた芝生にも注目を

奈良公園は芝生のエリアが多いですが、実は年中通して芝刈りのメンテナンスが不要。鹿が丁寧に芝を食べてくれるからです。
また、園内の木々は葉の下の高さが一定に借り揃えられていて、気づくと少しおもしろいです。
こちらも人の手によって刈られたのではなく、鹿が食べるのに届く高さで揃っているのですね。それを「ディアライン」と呼ぶそうです。
この場所を散策していると、長い期間鹿と共存してきた自然の仕組みを感じずにはいられません。それは鹿が当たり前にいる風景からも感じることができます。

ちなみに浮雲園地の奥に見えるのは若草山です。奈良では毎年1月末にこの若草山を焼くという行事があります。その「山焼き」を見るのも、この浮雲園地は大人気のスポットです。
鹿の大好物「鹿せんべい」もあげてみよう

鹿がたくさんいる横で、鹿の大好物「鹿せんべい」を売るワゴンがありました。

値段は1セット150円。売上の一部がシカの保護活動などに使われているそうです。

帯は鹿が間違って食べてしまっても大丈夫なように、紙・インクともに考えられているとのこと。
ちなみに、鹿に人間の食べ物をあげるのは厳禁ですが、どんぐりはあげてもオッケーです。鹿せんべいと違ってどんぐりは小さい分、少しあげるのが怖かったりもしますが慣れてしまえば大丈夫。

鹿せんべいをあげたりのんびりと散策したり…。あちこちで四季折々の風景に溶け込んだ鹿の様子を見ているときっと癒されるに違いありません。
東大寺の参道横にある浮雲園地、東大寺に向かう途中や春日大社の帰りに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
- アクセス:周遊バス「東大寺大仏殿・春日大社前」バス停から徒歩すぐ
- Web:https://nara-park.com/spot/ukigumo-2/