奈良にはたくさんの観光スポットがありますが、意外と点在しているという印象がありますよね。そこで今回は公共の乗り物を使って巡る奈良のモデルコースを紹介します。
近鉄橿原(かしはら)線、西ノ京駅で下車し、まずは薬師寺へ行きます。徒歩5分ほどです。

途中、茶色のポスト発見!

薬師寺はまず白鳳伽藍をぐるりとまわり、お坊さんの法話(30分程度)も拝聴すると1時間少しで拝観できます。写経もするとなると、もう少し時間がかかるかもしれません。

その後、北入山口から出て、さらに北上し玄奘三蔵院伽藍へ行きます。

こちらは「孫悟空」でも有名な玄奘三蔵法師が祀られています。

・・・広い!

広いです!

朱塗りの建物、横に長い建築は大陸風を思わせます。時間も場所も超えて、どこか遠くへ来たような気がします。

この「不東」というのもカッコイイ!(「絶対に東へ戻らないぞ」という玄奘三蔵法師の意思だそうです)

玄奘三蔵院伽藍はぐるりと拝観しても30分程度。玄奘塔でどこかに腰を下ろし、ゆっくりとした時間を楽しむのもおすすめです。
さて、玄奘三蔵院伽藍を出て、次は唐招提寺へ向かいます。このあたりでそろそろお昼時。

今回は地元でも有名な蕎麦戯さか本さんでお昼のランチにします。

お蕎麦は「更科」と「挽きぐるみ」の2種類。竹の子と舞茸のてんぷら、おいなりさん。蕎麦湯も楽しめます。
お蕎麦でお腹がいっぱいになったところで、改めて唐招提寺を目指します。

徒歩10分程度で唐招提寺に着きました。

こちらも、広いです・・・。

ぐるりと拝観するのはやっぱり1時間強かかります。

中国の名花である瓊花(けいか)が見ごろで、とてもきれいでした。

さらに、一番奥には鑑真の墓標もあったのですが、

苔の絨毯がとても見事でした。

まるで水のうねりのような苔。高い杉の木からもれる日の光がまた幻想的です。

水辺のせいか、涼しい風も。きっとここは真夏でもしんとした空気が流れているのだろうなと思います。
唐招提寺を出ると、また西ノ京駅まで来た道を戻りました。たくさんの人が通ったこの古道。これからまた何百年、何千年と在り続けてほしいなと思います。

最後に駅前のお店でソフトクリームを購入。
これだけは古の方々は食べておられなかっただろうな…、なんて思いながら、平成のロマンも充分味わいました。