秋といえば美しい景色やおいしいものなどさまざまなものが思いつきますが、奈良でしか感じることができない秋といえば正倉院展になるでしょう。
例年10月末ごろから2週間ほどの公開となりますが、展覧会が開催されるこの時期の奈良国立博物館は特別な空気に包まれます。

東大寺の奥にある正倉院には日本の美、日本の歴史を感じることができるお宝がザクザク。
毎年その中の一部70点ほどが公開されるのですが、その内容がいつも違う!「今年は何が出てくるのだろう・・・。」と多くのリピーターが楽しみにしている国を代表するイベントの一つです。

2017年の目玉は・・・

「羊木ろうけち屏風(ひつじきろうけちのびょうぶ)」。染色の技術とロウで描く技法。見どころ満点やさしい一品です。中央に見える羊のほかにサルや鹿などいくつもの動物が隠れているのも素敵です。

こちらの宝物は「ばん龍背八角鏡(ばんりゅうはいのはっかくきょう)」。鏡に細工された模様の美しさもさることながら、この時代に鏡ってあったんだなぁと、少しリアルに当時の人々の日常を想像できるのがおもしろいですね。

さてさて早速入場の列に並んでみます。私が訪れた時間は平日の10:00前でした。着いたときこそ10分待ち程度でしたがあっという間に列が伸びていきます。

平日でもあなどるなかれ。全国各地から次々とツアーの団体客がやってくるためいつも混雑している印象です。少しでも待ち時間を少なくしたいなら開場する前に向かうか、平日の夕方をおすすめします。
館内ではたくさんの秘宝を目にし、感激と感慨に胸いっぱいの気分。写真がNGなのでお伝えできない部分も多々あるのですが、本当に素晴らしいひとときを過ごすことができました。

こちらは出口付近のショップ。正倉院にちなんだグッズが販売されています。正倉院時代の文様などいかにも~なグッズが手に入るので必見です。お土産にもピッタリですよ。
また、お隣のカフェでもこの期間ならではのメニューがいろいろ考えられていて、奈良の人がこの時期を特に大切にしている様子が伝わってきます。

こちらのお弁当をオープンテラスでいただくのも素敵なランチです。

宮内庁が整理したものだけでも9,000点近くあるほか、正倉院にはまだまだ未整理の宝物がたくさんあるそうです。膨大な数のお宝が海を越えて時代を越えて今、自分の目の前に。ロマンです。
一度この日本を代表する展覧会に足を運んでみてはいかがでしょうか。
- アクセス:近鉄奈良駅から徒歩約15分
- Web:https://www.narahaku.go.jp/exhibition/2017toku/…