近年全国的にかき氷ブームが起きています。実は奈良には製氷業界から信仰を集めている神社が奈良公園内にあるのです。
その名も「氷室神社」。氷室神社では名前の通り氷の神様が祀られていて、その歴史はなんと1300年近くにもおよびます。奈良時代にはすでに高貴な方々の間でかき氷が食されていたのですね。
そんな奈良の地は、全国的に見てもかき氷の名店揃い!!今回はそのひとつ「みやけ旧鴻池邸表屋」をご紹介します。
みやけ旧鴻池邸表屋って?

みやけ旧鴻池邸表屋はもともと大阪鶴橋にある製餡会社がプロデュースする和菓子屋で、あんこのおいしさはお墨付きのお店です。

住宅街のど真ん中にあるのですがその存在感は必見。

のれんをくぐるとガラッと雰囲気が変わります。
もともと「旧鴻池邸」とあるように、江戸時代に大阪で両替商だった鴻池財閥の建物を解体し、昭和50年代にそのままの形で移築したという由緒ある建物です。
店内にはさまざまな貴重な品を展示

その名残のものがあちこちに展示してあります。

こちらは両替商で使っていたであろうそろばん。とても年季を感じます。

東大寺の別当から贈られた一品なども何気なく置いてあってびっくりします。達筆すぎて読めないです・・・。

こちらは鴻池家に伝わっていた手押ポンプ。どれも今では貴重な品々ですね。
かき氷は夏季限定
かき氷は通年やっているわけではなく、夏季限定のメニューです。

左が近隣宇治のお茶を使った抹茶蜜(宇治金時)、そして右が奈良の無農薬ブルーベリーから作られたブルーベリー蜜(ブルーベリー氷)です。
どちらも1日数食限定。宇治金時に添えられたあんこはかき氷専用に考えられた製餡会社ならではの特製粒あんです。
一口食べると口の中でふんわりと氷が溶けていきます。さらにブルーベリー氷は果肉がどっさりで濃厚な味わい。
ほかにもマンゴーやいちごミルク、きなこ金時があります。

お庭も美しく、涼し気な竹林の木立が見える窓際で食べるかき氷は最高です。春には美しいしだれ桜も見ることができますよ。
お土産を購入できるお店も併設

隣にはお持ち帰りできる商品を季節ごとにいろいろ取り揃えているお店もあります。

桜もちや大福などどれもおいしそうですね。お値段もお手頃なのでおみやげにもおすすめ。
かき氷が食べられるのは毎年GW頃から9月下旬まで。奈良に来られたら足を運んでみてはいかがでしょうか。「奈良にうまいものなし」の言葉をきっと払拭できますよ。
- 営業時間:10:00〜18:00
- 定休日:日曜
- アクセス:近鉄富雄駅(西口)から徒歩10分
- Web:https://miyake-flagship.jp/