平城宮跡は、「710(なんと)立派な平城京」でおなじみの平城京で、政治の中心部として造られた平城宮の宮殿跡地です。
日本が誇る世界遺産のひとつでもあり、現在は広大な敷地に復元された建物や、資料館などが建っています。
今回はそんな平城宮跡の見どころをご紹介します。
宮殿の中でも最も重要な大極殿

大極殿は平城宮最大の宮殿。宮殿の中でも最も重要とされていた建物で、今あるものは遷都1300年に当たる2010年に復元されました。
平城宮の正門「朱雀門」

朱雀門は大極殿の対面、南側中央部にある平城宮の正門です。朱雀門も1998年に復元されました。

掲げてある看板の文様が天平文化ならではでかわいいです。
遺構をそのまま展示した「遺構展示館」
遺構展示館は、1300年前の遺構がそのままみられるスポットです。

ここでは内裏や役所の復原模型の展示や、掘立柱の柱穴の跡が見られます。
重なりあっている様子から改築を繰り返した様子などがわかるとのこと。1300年前というはるか昔でも人々は頭をフルに使って暮らしていた様子が伝わります。

遺構展示館内では柱穴そのままを見ることができますが、広い平城宮跡のあちこちでは柱穴があった場所の上に柘植の木を植えた状態を見ることができます。どれも四角くきれいに刈り込まれていますね。
広大な跡地に寝転び空に向かって目を閉じてみてください。思いを馳せると天平文化が目に浮かぶようです。ここはそんなふうに想像力を用いて、においや風で歴史を体感することができます。
季節ごとに行われるイベントも注目
平城宮跡では奈良のお祭りが季節ごとに行われています。「せんとくん」が記憶に残っている方もおられるかもしれません。遷都1300年祭以降、奈良県が積極的にお祭りやイベントをこの場所で開催しています。

冬はねぶたが美しい奈良大立山まつり。

持国天、多聞天、広目天、増長天といった四天王が見事に作り上げられています。

春は天平祭と称した時代行列。

奈良時代のコスチュームもなかなかかわいい!特に髪型は髪をただ長く伸ばしていた平安時代より昔とは思えない凝った髪型で必見です。
そのほか夏は天平たなばた祭り、秋はみつきうまし祭りなど何かとイベント会場として利用されています。そのタイミングに合わせて訪れてみるのもいいですね。
- 入場料:無料
- 開園時間:9:00~16:30(入園は16:00まで)
- 休園日:月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日)、年末年始休園
- アクセス:近鉄西大寺駅(南口)から徒歩15分
- Web:https://heijo-kyo.com/